だしフォト

2017.08.31

CaBasとタネイさんのつながり

 

 

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今日の東京はいきなり秋のような気温。
雨も降ったり止んだり。

昨日、愛知御津にあるタネイという会社の工場へ撮影に行ってきました。
そこは三河木綿を使った刺し子織りの老舗メーカーです。

今年の春ぐらいからCaBasというブランドの写真を撮影させていただいていたため
今回撮影に行くことになりました。

CaBasの一番の特徴は、このタネイさんがつくる刺し子織りの生地です。
武道の道着に使われている刺し子織りは、とても丈夫で肉厚。
なのにとてもしなやかな印象なのです。
私がCaBasと出会ったのは、HPでも紹介しているmagicaというハチミツのブランドの方に
連れて行ってもらった展示会でした。
一目惚れをして、その場で注文。
今では重い機材をがっつり入れて使っています。

 

生地の織りから裁断、縫製まで。
全ての工程がここの工場で行われています。
今回は縫製の現場を見せていただきました。
そこに働く職人さんたちは全員女性でした。
黙々とミシンに向かい、刺し子織りを縫いカバンにしていく。
分厚い刺し子織りは、頑丈ゆえ裁断や縫製が難しいそうです。
でもタネイさんの職人さんたちは、ノンストップで細かい箇所まで
丁寧にそしてすごい速さで縫っていきます。

私は縫っている手元がどうしても撮りたくて、
ファインダーから目を離さず、狙っていました。
しかし、そのスピードについていけず、何度もトライして
ようやく何枚かいいカットが撮れました。
カメラでその手元をしばらく狙っていても、全く嫌な顔もせず
ちょっと照れた表情をした女の職人さんたちは
とても可愛いなぁと思いました。
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私が撮影をひと段落して、打ち合わせをしている部屋に戻ると
社長さんとその奥様とCaBasの方々が熱心に新しい商品について話し合っていました。

メールのやり取りだけでなく、ちゃんと顔を合わせて声を出して打ち合わせをする。
やっぱり人だから、声色一つ、表情一つで言葉のもつ意味が変わる。
だから、うまくいかないことももちろんあると思います。
すごく手間かもしれないけれど、それを行うことで信頼とか熱意とか
見えないものが相手に伝わる気がします。

一つの商品に対し丁寧に考え作り上げる。
その姿勢がタネイさんからもCaBasの方達からも伝わってきて、
さらに好きになりました。
そして、そのものづくりに少しでも関われてとても嬉しいと思いました。

暑い中、駅まで送り迎えをしてくれたタネイさん。
その車内では生地の話でもちきり。
またお話しを聞きたい。

 

沢山吸収してきました。
良かったことも反省することももちろんありました。
明日から9月。
月初は色々と切り替えをしないといけないので、気を引き締めて整理をしよう。

 

CaBas → https://www.cabas.jp

タネイ →  http://www.tanei.co.jp

 

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