だしフォト

2020.05.29

日常写真家

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6月から通常運転のお知らせをするお店、みちみちにあるドラッグストアの紙物類を見ると安心が目に見えているようで泣きそうになるほど。あぁよかった。いつの間にかマスクするのがデフォルトになってきて、丸一日していても全く違和感がなくなりました。
東京は明日から緊急事態宣言解除して初めての週末が訪れます。
正直2週間後が怖いなぁと思ってます。まだまだ大変な状態は続く、それでも生きていかないといけない。この気持ちの繰り返しをもう何日続けてるのか、そして何度この事を書いてるか。もう少しこの気持ちの繰り返しは続きそうです。

最近、コロナウィルスの影響を受け、自分のやりたいこと、できることなどが浮き彫りになったこと、独立して5年経ってwebサイトを作った4年前と意識が違うということを感じたので、ちょうど5年というキリも良いこともあり、自分の経営理念や、何を撮る人なのかなどを改めて考え直そうと思っています。
今回は「何を撮る人なのか」について考えたことを書いてみました。

私は現場に行って撮影をする私は人物も商品も空間も様々な被写体を対象に仕事をしています。よく「何を撮る人なの?」と聞かれて、ここ最近は取材がメインです、と言うんですが、「文章も書くの?」と返されてしまい、取材やルポってなると記者のイメージが強いんだなーと思いました。
記者と言われると、私たちの業界では報道という分野で活動をしている人をイメージすることが多いです。
なんだか分野にはまらない内容ばかりを撮影しているので、説明がとても難しい。でも、わかりにくいって知ってもらいたい相手にとって不親切なのかも、と思いました。

文章はダイレクトに人に伝わりやすいけど、写真は何を伝えたいかってその人の受け取り方で変わってくると思います。
テーマはなんだ?と学生時代よく言われて、未だにその定義がわからない。(おい)
ただ、私はひたすら今の日常の記憶を未来へのメッセージとして撮影をしていることは最近自覚してきたと感じました。
壮大なテーマのような気がするけど、単純に日常スナップを撮る人ということです。
ということでフォトグラファーというのは変わらないけど、もう少し具体的にと考え、「日常写真家」という名前にしてみました。

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人は忘れていく生き物だから写真は人の記憶を記録するもの。
これはこのブログでも何度も書いてますが、私の写真の原動力はこの文書にあります。今ももちろん。
人によっては忘れてしまうようなことでも、未来にとって過去はそこに確かにその場所はあり、その人は存在して、その時を過ごしたという事実がメッセージのように一瞬で表現されるのかなと思ってます。
それを軸に仕事も作品も撮影していくと思うと「日常写真家」という言葉は自分的にはしっくりきてます。

そんな「日常写真家」のだしフォトも6年目に突入しました。
本当は4月1日でしたが、外出自粛などの状況だったので私もすっかり忘れていました。
改めてよろしくお願い致します。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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