だしフォト

2021.08.22

知ったあとの花火はさらに美しい

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久しぶりに手持ち花火を家の前で遊びました。
お店で福岡の筒井時正玩具花火製造所の商品を取り扱うことになったので、まずは自分たちで遊んでみないと、という理由が一番ですが、単純に私が遊びたかったのでオーナーに付き合ってもらいました。

まだ実家が一軒家だったころ、花火をやる時はちょっとしたイベントで、近所の友達に声かけにいき、みんなでわいわいしていました。
横浜の住宅地でも余裕で出来ていたわずか20年前。今はちゃんとマナーさえ守れば問題ないはずなのに、どこかやっちゃいけないものになりつつあるように感じます。そして、このご時世になり大きな花火大会と呼ばれるイベントはほとんど中止。花火自体の存在が人々の頭の中で消えてしまいそうだと思いました。

少し前に仕事で福岡に行くことがあり、その時にご紹介していただいた筒井さん。以前から国産線香花火を作る唯一の工場だとは知っていましたが、ショールームにあったバラ売り花火、体験ルーム、ワークショップなどさまざまな取り組みをされていることに驚きました。そして去年おもいっきり花火を楽しんでもらうための宿「川の家」までオープン。
作って、販売して、遊んでもらうまでを提案する花火製造所。楽しすぎます。

ショールームで手持ち花火を1本からバラ売りしているのを見て、大人でもわくわくしてしまい、仕事だということを忘れそうになりました。
駄菓子屋さんのように、昔の子達はおこづかいをもらって買いに来ていたそうです。その時代を知っている人は、今少なくなっているでしょう。
しかし、どんな時代になってもカラフルで色々な形のものがお店にがさっと置いてあれば誰だってワクワクする。大人は懐かしみ、子どもは見たことないものに目をキラキラさせる。その姿を伝所鳩で見たくて、今回バラ売りセットをお店に置くことにしました。

線香花火が東と西で慣れ親しんだ形がちがうこと、花火がバラ売りされていたこと、そして今コンビニやホームセンターで販売されているほとんどが外国製ということなど、知らないことばかり。
知る前と後では、その物の見え方が変わります。
大人になればなるほど、無意識に調べずに疑問に思わず反射的に勝手な予想で完結してしまいがち。こどもの「なんで?」は大人になると難しいですね。

わずか15g以下の火薬で作られる玩具花火。色々知ってから遊んでみるといつもより美しく感じました。
お店では知ってもらってから楽しんでもらいたい、そう思ってちょっと長い文章を書いたポップがあります。時間ある方は読んでもらえると、書いた甲斐があるのでよければご覧ください。

では今日も元気に。

筒井時正玩具花火製造所 https://tsutsuitokimasa.jp/
川の家 https://www.kawanoie.com/

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