だしフォト

2017.09.04

墨田区にきたきっかけの喫茶店

 

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気がつけば、9月。
今年もあと4ヶ月ですね。
毎年9月はまだまだ暑い印象ですが、今年はすでに風が冷たく感じます。
薄めの長袖を出そうかなと思ったぐらいな9月スタート。

今日は、私が常連になっているお店のことについて書きたいと思います。

私は神奈川県横浜市にある旭区が出身です。
スタジオアシスタントの会社に就職が決まり、
朝も夜も何時になるか予想がつかない仕事のため、
二十歳の春に東京に出て来ました。
近いとはいえ、東京には全く知識がなかったので
とにかく会社と自宅が近いところでという理由で、
文京区にある後楽園が一番最初に住んだ街でした。
その後は、世田谷区の笹塚という新宿エリアからすぐの街。
そして、3つ目が今拠点として活動している墨田区。
よく、「どうして墨田区を選んだんですか?」と聞かれます。
出身でもなければ、親戚も姉妹もいません。
けど、よく行く喫茶店はありました。

 

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東向島珈琲店を知ったのは20代前半。
専門学生時代の友人がそこでバイトをしていたので、
連れて行ってもらったのがきっかけでした。
通称「ヒガムコ」と呼ばれているそのお店は、
墨田区出身のマスターが経営する下町の喫茶店です。
そのお店に流れる空気や時間がなんだか居心地よく、
不思議と腰に根っこが生えてしまうように長居をしてしまいます。
初めて行った時を境に、私は個人的にヒガムコが気に入り、
数ヶ月に1度のペースで、一人でお店に訪ねるようになりました。

約2年前、笹塚から引っ越しをする時に気がついたのです。
どの土地に住みたいとか、憧れの土地など候補がなかったのです。
しかし、唯一やってみたい生活の一つに、
ヒガムコのモーニングが食べたいなぁという気持ちがありました。

11時までのモーニングを食べるには、
10時の電車に乗らないと曳舟駅にはつきませんでした。
当時、夜型の生活を送っていた私は、9時に起きるのさえ辛かったのです。
でも、朝ごはんは好きでした。すごい矛盾です。
朝起きて、今日はヒガムコで朝を過ごそう、そう思えるところに住みたいと思い
墨田区に決定しました。

 

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マスターは人と人をたくさん繋げてくれます。
私がすみだの人たちと写真を通して仕事ができてるのは
ヒガムコで繋がった人たちばかりです。
下町に住む人たちの横のつながりは
自分にとってすごく力になっています。

去年10周年を迎えたヒガムコは、
今年の3月にリニューアルしました。
また新たな10年へ向けての1年目に足を運べて、
経年変化を知ることができるのかと思うと、
とても嬉しい。
10年後、自分が何をしてるのとか全く想像つかない。
けど、今と変わらずヒガムコのモーニングとプラージュを
朝8時30分に食べに行きたい。
日曜日にヒガムコで打ち合わせがあったからだろうか。
なんだかふと思い出して、思わずカタカタと書いてみました。

さて、今日も打ち合わせ。
タイムカプセル写真館もいよいよ今週末です。
インスタ等でアップしていく予定ですので、
よかったら見てくださいね。
未来に残したいもの、見つけたら是非。

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東向島珈琲店 http://www.cfc101.com

 

 

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