だしフォト

2019.06.03

+100円分のリターン

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【とても大事なことを考えさせられるお話を聞いたので、それについて書こうと思います。】

「伝所鳩」クラウドファンディングも折り返しにきております。
東向島珈琲店でのイベントも始まり、オープンまであと14日です。
今日はイベントの様子を見るために東向島珈琲店へ伺いました。
写真のセレクトをしながら、展示を見てくださってる方に声をかけ説明などさせていただきました。そして、同じカウンターに座っていた方に「伝所鳩」のクラウドファンディングについて説明をしたところ、その方はこんなコトを言いました。

「10,000円支援してくれたら10,100円返すぐらいの気持ちでいないと」
「クラウドファンディングはもらう、ってことじゃない。ちゃんと返すんだ。でもお金ではなくてね」

クラウドファンディングは言葉の通りリターンという返礼品があります。
支援していただいた分、リターンで返す。
モノやコトに変換して支援をしていただくというシステムで少しわかりにくくなっていますが、言ってみればお金を借りるということです。

目に見えるかたちでは「もらう」だと思います。
なら「返す」のは何をするか。ネットではもちろんリターンがあり、それが「返す」ということですが、借りた額以上返すとしたら?
10,000円支援してくれた人への10,000円のリターン+100円分の何か。伝所鳩が支援してくれた人たちに、そしてあの商店街にできて何を返せるのか、そんな考えになりました。

昭和初期から続く鳩の街通り商店街。時代とともにお店も入れ替わり、今もお店は多く立ち並んでいます。しかし、その中でお店が無くなってしまってる現実もあります。そんな商店街に新たにできる「伝所鳩」。
のしごとは、いつも現場に必ず行って話しを聞き、それを言葉と写真で伝えてきました。現場に行く前と行ってからでは印象が全然違います。
頭で想像している知識よりも自分の五感で体験する知識は、人の心を動かすと思います。
「伝所鳩」ができて、鳩の街通り商店街を知らない人が通ったり、歩きながら商店街を見て今まで知らなかったお店を知ってもらえたりできたら。体感してもらえたら。それが、あの商店街へ人を呼ぶきっかけになるんじゃないかと。
「活性化」なんて言葉にすると、そんな大層なことはできないかもしれません。ですが、すこしでもこの街を続けていくお手伝いができればいいなと思いました。
それが「伝所鳩」を支援していただいた方々へのリターン+100円分になるかどうかわかりませんが、何かを知ってもらえるきっかけになれたらと思います。

達成することはもちろんですが、目先の目標だけを見ていて、根底の大事なところが見えずに意識が薄くなっていたようでした。
新たな意識で残り2週間臨んでいこうと思います。
引き続きご支援、応援よろしくお願い致します。

「伝所鳩」クラウドファンディング
https://camp-fire.jp/projects/view/146223#menu

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