だしフォト

2020.01.29

「私はちがう、ちゃんとやっている」と知ったかぶりをしてきた

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但馬出張も明日で終わり。
やはり今回は早かったです。

写真は鳥取のカフェ「ハクセン」。
中川正子さんという写真家の人のエッセイが雑誌に載っていて、
そこの中でお話をしていたのを読んで知りました。
湖のそばに静かに佇んでいました。
東京にはない空間にのんびりしました。
こうやって2拠点生活を徐々に進めていく間に自分が今後どうやって生きていこうかをよく考えるようになりました。

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木村伊兵衛賞を大予想!というYouTubeを見て、すごくふに落ちたことがありました。
その人はすごくわかりやすく良い写真を解説してくれました。
社会的問題定義をし表現する、ただ単に好きな物を撮っているだけではない。
その言葉はずーっと前からわかっていたし、だれもがそうだと思っていました。しかし、この動画を見た時自分がただ単に好きと思う風景を撮っているんじゃないか?と感じました。
「私はちがう、ちゃんとやっている」ときっと思い込んでいたんだな、って思いました。
世の中にはたくさんフォトグラファーがいます。
その中でどうなりたいんだろうと考えたら、どこかで有名になってやるって思っていました。しかし、有名になってどうしたいんだろうかとまた考えてみると、漠然と写真集を作りたい、なんか賞を取って有名になりたい、そんな風に思っていたのを知っていたけど、そんな目的もない考えをしている自分が嫌で知ったかぶりをずっと続けていました。

この先も写真を撮影して生きていきたいと思う気持ちは変わらないけど
たくさんの人に認めてもらいたいという気持ちは少し形が変わりました。
やりたいことを、やり続ける。
評価をもらうために写真をやっているわけではない。
写真を撮って誰かの困っていることのお手伝いができたらいいなと思う。
東京では考えている暇もなく仕事をしているからこそ、
ここ但馬で考えることができたような気がします。

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じゃあ作品は撮らないのか、と言われたらそうではなく、有名になりたいという目的で撮るのはやめて、純粋に好きな写真を撮り、集めてわかってくることを言葉にして表現しようと思いました。それもありだって。
現状に満足をするわけではなくハングリー精神は持ち続けるけども、自分らしい写真を撮り続けれるようにしよう。
今の「のしごと」と「伝所鳩」の活動が自分に多くのことを教えてもらいました。あ、あと動画ですね。
誰かの気持ちを動かす発信をするとういのは、写真だろうが動画だろうがなんでもすごい力だと思います。

長文でしたね。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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