だしフォト

2021.04.20

欲張りシティーガール

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伝所鳩のある兵庫県豊岡市日高町ってのは結構広い町で、その中でも駅から歩いて15分ぐらいにあるお店まわりはよく「あの辺は町だから〜!」と言われて、まるで都会だからと言われているようなことがよくあります。
自称シティーガール(神奈川県横浜市出身)の自分からしたら都会の比較対象が東京とか横浜みなとみらいなどだから、十分豊かな自然が広がっているけどなーと思いながら聞いてました。
しかし、先日家から車で10分かからない場所にあるお店へ行こうとした時のこと。写真のような景色が広がっていたのを見て、わずか10分しか離れていないここに比べたら、たしかにお店のエリアは町だなと確信しました。

少し前まで、シティーガールとか都会っ子と呼ばれるのがあまり好きではありませんでした。みなとみらいエリアや繁華街などからだいぶ離れているような場所が地元の私は、地名としては横浜市でも田んぼや畑もあって、全然都会だと思っていませんでした。専門学校や働いている時代に出会った人たちが話す、帰る場所や方言、昔から食べられている食文化に個性があってうらやましいと思っていました。だから都会っ子だからと言われるのが嫌で無理矢理「横浜と呼んじゃいけないような田舎なんですよ」と言って自分も田舎者アピールをしていました。
でも、但馬に拠点を作って、毎日美しい景色を見てたら都会で生まれ育ったことを認めるしかありません。そのぐらいちゃんと田舎と呼んでいい場所だと思いました。
そして、但馬にきたからこそ、都会生まれ育ちも悪くないと気がついて、最近では自分からシティーガールと言うほど気に入ってます。

桜の季節が終わった豊岡。山がどんどん緑に色づいてきました。
田舎は景色で季節を伝え、都会はお店や町の装飾で季節を教えてくれる。
都会と田舎のいいとこ取りをしているような生活をしていて、最近欲張りだなと思う時があります。謙虚さは忘れずに歳を重ねてないと。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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