だしフォト

2021.06.14

30年前の物と人

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最近機材の不調が続いております。今日の写真はその不調のカメラで撮った1枚。
先日話をしたレンズの前に、実はコンパクトのフィルムカメラも調子が悪くなりました。よく写っていたのに、突然ファインダーに「OFF」の表示。
電源入れてもOFF。そのフォントがちょっとかわいいから和んでしまったけど、シャッターが押せないカメラほど重りでしかありません。
幸いにもコンパクトですから、一眼よりも軽いので良いんですけどね。
このコンパクトはさすがに後継機に買い換えるわけにはいかず、修理に出すことにしました。事前に電話で聞いてみたら「なんせ30年前に作られたカメラですから、パーツが残っていればラッキーですよ」と言われ、そんなこといえちゃうほどの職人なんだなと思い、すぐにそのお店に発送しました。

そんな今日お店に来てくれたお客さんで、すごく渋く古めの車でいらした方がいました。古いものが好きで、その車も試乗のつもりで乗ったらそのまま連れて帰ったそうな。30年前に作られている車だけど、まだメーカーがパーツを残しているそうなので、壊れやすいけど修理不可能までにはならないほどなので乗るなら今ですよ、と。

30年前って、1990年代でしょうか。わたしは生まれてすぐの時代。ほとんど記憶ってものはありません。その頃に作られた製品はもう古い、レトロと言われてるし自分でも思うけど、人間で考えるとまだまだ若造。
同世代のものとかに惹かれるのは、同じ時代を生きてきたからなのだろうか、知らず知らずその時代のものが結構好きな自分がいます。
今の年齢になったから好きになれたのかもしれませんが、その時代に今の年齢だったら最先端だった物たち。今のわたしは最先端への憧れはあるのだろうか。
いつかは何かしら壊れてちょっと不自由になる。
物も人も同じ。直せるうちにメンテナンスに出して大事にしていこうと思います。物も人も。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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