だしフォト

2021.04.26

言葉も写真も時には暴力になる

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最近山の景色ばかりの写真になってしまっていますね。
但馬はほんとにいい景色が広がっています。暮らしてもうすぐ1年でもたくさん写真を撮ってしまうほど。

そんな但馬の中にある豊岡市は、昨日市長選挙がありました。2拠点生活をしている私たちは豊岡に住民票はありません。なので選挙権はありません。
しかし、その場所でお店を営んでいるわけなので、他人事にはどうしてもできず気になっていました。
豊岡市長選にはここ数年対抗馬がいなかったようで、今の市長さんが長年努められていたようです。そんな今年はまさかの一騎討ち。結果は、新市長が当選。

新しい市長が当選した記事を今朝起きた時に確認したニュースのトップは「演劇のまちなんかいらない」というものでした。
長年、市長をされてきた方は「芸術のまち豊岡」と演劇に力を注ぎ、演劇の専門大学を今年春からスタートするということをされてきたようです。
それを真っ向勝負するような、過激であきらかに読んでもらいたいための見出し。ああ、見てしまったと自分を悔やみました。内容的にもまあまあ間違ってはいないけど、これは報道の誇張しすぎる悪いところな気がしました。
写真も写すだけでものすごい影響を与えることがあります。だからこそ、言葉と写真を取り扱うメディアはより慎重に見ないといけないと。いつでも暴力になってしまうから。
知っている人だけが得するようになってしまっているから、やりたいことをやるにはちゃんと自分で調べて判断しないとメディアに踊らされてしまう。
市長選の結果うんぬより、メディアの取り上げ方や情報の見せ方にもやもやっとしてしまった朝でした。

それにしても、どっちがよかったとかは全然なく、ただ都知事選とかよりもすごく関心をもっていた自分に驚きました。地域に密着しているからこそ、暮らしにダイレクトに関わってくることがたくさんあるからなのかもしれません。

今日も読んでいただきありがとうございました。

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