2017.09.30
写真を撮る意味
先日タイムカプセル写真館に参加してくれた方で
車を持ってきてくれた人がいました。
とても気に入っていて、墨田区をたくさん
走ってるという。
そして、その日も元気にエンジンをかけて
一緒に車に乗り込み、車内から運転中の
写真も撮りました。
それから約2週間後。
写真を仕上げて、納品をした際に
メールをしました。
とても喜んでくださり、私も嬉しかったのですが、、、。
その後から、どうやら車の調子が悪くなってしまって、
エンジンがかからなくなってしまったと
連絡をもらいました。
あの撮影まで頑張ってくれていたのかも。
あの時は元気に動いていたのに。
あまりにタイムリーで、そしてあの時に
持ってきてくれて、本当に良かった。
でも、それは今この状況になってから
わかることであり、違う状況だったら
調子悪くなることもなかったかもしれない。
でも、知らない間に動かなくなっていたかもしれない。
未来のことは誰にもわからない。
車のヘッドライトをつけた写真を1枚、
私は選んで差し上げました。
それは、唯一写真でわかる車の動きでした。
写真は静止画です。
動画のように、動いてる様をそのまま残すことは
できません。でも、ライトがついてるということは
その車が動いてる証拠でした。
あのわずか30分の間に、
撮影できて本当に良かった。
写真を撮る意味ということは
本当にこれだと思う。
でも、予測なんか誰もできないです。
だから、いつもカメラは持ち歩く。
いつ何が起きるかわからない。
残したい時に、私はカメラがなければ無力です。
人は忘れる生き物です。だから、写真に残して、
未来の自分に届けるんだと。
改めて、写真を撮る自分の役割というのに
責任を持とうと強く思いました。
未来に残したいものってなんだろうと
考えてくださり、本当にありがとうございます。
必ず、形にしてみます。