だしフォト

2017.10.07

100点満点の写真は誰にもわからない

IMG_4566

10月突入。
落ち着いたら、落ち着いたらと思い続けると、既に遅い事が多々あります。
今月もそうなりそうで、気をつけないといけないなぁと、しみじみ。

先日、撮影中に外の風景の写真もイメージとして取り入れたいということで、
ディレクターの人と散歩しながら撮影していた時のこと。
その人との会話で、過去の考え方や、今との違いとかそんな話をしました。
前はピントはバッチリ、ブレてない、淀みなく綺麗な発色で、ハイライトからシャドウにかけてのグラデーションの幅の広さ、それが仕事で1番の最高満点の写真だと思ってました。いや、もちろん、それを求められてる仕事はそれが一番なのはわかってます。
けど、必ずしもそれが正解ではない。
自分の中に知らない間に、ガチガチに固められていたルールがあったようです。だから、カメラはデジタル一眼で、フルサイズ。レンズも純正。歪まない明るいレンズ。ピントが外れたら困るからオートフォーカスが速いもの、などなど。それが間違いなく必要な撮影もあります。用途としての選択ではなく、それじゃないといけないって勝手に私は思い込んでました。
それが最近は、いい意味で崩すことができたようです。

ピントが外れていても、ボケていてもいい時がある。周辺減光しててもいい。ブレてもいい。ただなんとなく良いからで済ますのではなく、理由があって良いと考えられるようになりました。その後の仕上がりまでがイメージできるようになったのかもしれません。
こんな事を言葉にして、人に話す機会なんてめったに無いので、口に出してる自分もとても新鮮でした。「そうそう、最近そうゆうこと考えられるようになったんだよね〜」と、内心話ながら思っていました。
そして、この話をとてもいいですねって言ってくれる人と出会えて、本当嬉しい。

今回の出会いは、もともと自分は1ファンとして会いに行ったのがきっかけでした。
そして、とてもタイミングが合い偶然お話ができました。
そこからお互いに意識を近づけて、具体的なお仕事になりました。出会う前から写真を見てくれていたのには本当に驚き、すごく嬉しかった。
実際には難しい部分もありましたが、きっとこのブランドは沢山ディスカッションを重ねて自分達らしいものを世の中へ見せていこうと、そんな風に出来上がっていったんだろうと、一緒に仕事をして身にしみました。そして、そこには確たる信頼関係があるのもすごく実感しました。そのチームの人たちの力に少しでもなれたのなら。自分なりにはまだまだでした。反省するところはたくさんあり、悔しさも残りました。もし、また機会があれば もっと追求してやりたい。
すごく勉強になり、またアップデートできたように思います。

IMG_4523_02

© 2016 - 2017 dashi-photo