だしフォト

2017.09.30

写真を撮る意味

_MG_8962

先日タイムカプセル写真館に参加してくれた方で
車を持ってきてくれた人がいました。
とても気に入っていて、墨田区をたくさん
走ってるという。
そして、その日も元気にエンジンをかけて
一緒に車に乗り込み、車内から運転中の
写真も撮りました。

それから約2週間後。
写真を仕上げて、納品をした際に
メールをしました。
とても喜んでくださり、私も嬉しかったのですが、、、。
その後から、どうやら車の調子が悪くなってしまって、
エンジンがかからなくなってしまったと
連絡をもらいました。
あの撮影まで頑張ってくれていたのかも。
あの時は元気に動いていたのに。

_MG_8938

あまりにタイムリーで、そしてあの時に
持ってきてくれて、本当に良かった。
でも、それは今この状況になってから
わかることであり、違う状況だったら
調子悪くなることもなかったかもしれない。
でも、知らない間に動かなくなっていたかもしれない。
未来のことは誰にもわからない。

車のヘッドライトをつけた写真を1枚、
私は選んで差し上げました。
それは、唯一写真でわかる車の動きでした。
写真は静止画です。
動画のように、動いてる様をそのまま残すことは
できません。でも、ライトがついてるということは
その車が動いてる証拠でした。

あのわずか30分の間に、
撮影できて本当に良かった。

_MG_8934

写真を撮る意味ということは
本当にこれだと思う。
でも、予測なんか誰もできないです。
だから、いつもカメラは持ち歩く。
いつ何が起きるかわからない。
残したい時に、私はカメラがなければ無力です。
人は忘れる生き物です。だから、写真に残して、
未来の自分に届けるんだと。
改めて、写真を撮る自分の役割というのに
責任を持とうと強く思いました。

未来に残したいものってなんだろうと
考えてくださり、本当にありがとうございます。
必ず、形にしてみます。

© 2016 - 2017 dashi-photo