2019.06.07
写真への向き合い方が変わった「のしごと」のはなし
ところで、最近連発してる「のしごと」ってなんぞや?
という方が多いと思うので、今回はのしごとのことをお話しようとおもいます。
「のしごと」は「すみだの仕事」という東京都墨田区にある企業向けの求人サイトからはじまりました。
「すみだの仕事」は、一人の会社員が本業とは別でwebサイト、取材、写真全て一人で担い立ち上げた求人サイト。求人の記事は、企業と求職者のミスマッチがないように、働いてる人たちにいいところ、悪いところ、嬉しいと思う時、きついと思う時、ちいさなことも聞いて言葉にしています。
「たくさんの応募よりも、一人の採用」それが求人を作る上で一番大切にしているコトです。
「若い人はこんな仕事をやりたがらない」
「自分の地元には仕事がない」
そんな思い込みで一歩踏み出せないでいる人たちの何か手伝いができれば嬉しいと思いながら、「すみだの仕事」は活動してます。
今現在は各地域の名前が入るよう「のしごと」という名前を母体にし、様々な地域の働く人、仕事、モノにフォーカスして発信し続けています。
そして、昨日ブログに書いた会社員の一人が、コツコツやってきた活動がこのメディア。私が関わる以前、それまでの立ち上げから3年間、一人でやってきたという。
まさにアクティブすぎるサラリーマンです。
自身の経験から自分の地元の仕事が探せる「求人メディア」があればいいのにと思ったことがきっかけで、当時住んでいた街からまずはやってみようと思いその住んでいた街が「墨田区」だったのが始まりだったそうです。
とにかく、出会った頃からものすごい熱量のある人でした。(今も)
これまでの写真の仕事との関わり方だとうまくいかず、最初は喧嘩ばかりしてました。(軽い口喧嘩というかもめる程度ですが)
私は、雑誌社のスタジオアシスタントを経て、女性誌専門のカメラマンを2年経て独立をしているので、今まで見てきたコトとと納品してきた写真が正解だと思ってました。
もちろん、それで仕事が続いているし今も良くしていただいてるので間違っていないと思います。
しかし、すみだの仕事の取材を何回か撮影していくうちに「こうゆうカットありませんか?」と聞かれて、私はよく「…撮ってないです」と答えてました。
怒られるわけでもありませんが、なぜか自分を正当化するように「それ必要なカットでしたか?」とかを聞くこともありました。とても未熟だったと今では思います。
人の頭の中にあるイメージというのは感覚に近い。
それを共有していくには沢山のディスカッションが必要だと思います。
同じ現場はないし、働いてる人もどんな人にきてほしいとか、何一つとして同じな会社はありません。そのため毎回毎回取材が終わってからは反省会です。
なんども繰り返しようやく今では文章に寄り添える写真を撮れるようになってきました。まだまだ悔しいと思う時はありますけども。
約2年一緒に活動をしてきて、私自身写真の考え方や仕事への向き合い方がとても変わりました。がむしゃらに撮影の仕事をしていた自分が、すみだの仕事の取材をやるようになり、なんの為に撮るのかというコトをしっかりと意識できるようになりました。
すみだの仕事はなんの為にあるのか、なぜ取材をしているのか。そんなコトを考えながらなんども取材に同行し出た答えが一つあります。
その答えはとてもシンプルです。
求人募集をしてる企業の従業員全員と、求職者の方たちの為です。
誰でもわかることかもしれないけど、それを続けていくことはなかなかできないと思います。
そんな「のしごと」の新しいプロジェクトが「伝所鳩」。
はじめて目に見える場所を作るということで、ほんと実験の嵐。
でもそれでどんどん進化を続けていきます。
クラウドファンディングでは進化途中の私たちの活動と思いが沢山詰まっています。あと10日でオープン!
成長する手間のかかるお店をどうぞご覧ください。
「伝所鳩」クラウドファンディング: https://camp-fire.jp/projects/view/146223#menu
「のしごと」https://noshigoto.com/