だしフォト

2022.07.26

第33回 夏祭り

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今週の営業も終わり、定休日です。
週末に、東京墨田区で知り合った友人のよしえさんに来てもらい、伝所鳩で似顔絵イベントを開催して、少しイレギュラーな営業をしました。

最近また復活した朝の散歩習慣。とりあえず、1ヶ月半続いています。
百日紅の花が咲き始めていて、また楽しみが増えて嬉しい季節になりました。

そんな週末、日高町では夏祭りが開催され、花火もあがりました。
3年ぶりだったそうで、その日は早朝から町は賑やかでした。
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日高で暮らすようになり、初めて経験する地元のお祭り。
墨田区にいたころは、「隅田川花火大会」という全国的にも有名なイベントがあって、とにかくどこもかしこも人、人、人で家のテレビで見るのが一番楽しいかもね、と言っていたぐらいでした。
自分の生まれ育った場所でもない、小さな地域でのお祭りは、とても和やかでとても良い景色となりました。
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いつも朝と夕方の通学ぐらいでしか人通りがないこの道に、たくさんの人が駅の方へ向かって歩いている姿を見て、この町にはこんなに人が住んでいるのかと驚きました。
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近所に住んでいる人たちが、それぞれ椅子を持ち出したり、通りに出てみんなで花火を楽しむ姿に、なんだか嬉しくて感動しました。
そして、山からの打ち上げは、田舎だからできることで、このあたりならどこからも見ることができます。なんて平和なんだろうと。

偶然にも、この日に東京で知り合った方のお別れ会でした。
彼女は突然の病気を知ってから少しずつ終活をしていましたが、1ヶ月ほど前この世から去っていきました。
なかなかすぐに行けないことに、物理的距離の辛さを痛感して悔しかったのですが、遠いこの場所で花火が上がることがわかり、不思議な感覚になりました。
むかしから、慰霊や悪疫退散のために水神祭としてあげられていた花火。
なにか根拠があるわけじゃないけど、遠いこの場所からでも祈れることができて本当によかった。

都会に比べたらすごい小さなお祭りですが、
この花火で育った人たちがとてもうらやましくなりました。

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