だしフォト

2022.01.24

第7回 かっこいい人に会いました

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阿久比町からそのまま神戸へ。
実は神戸で仕事があるためこの出張を計画しました。
そしてその仕事の前にこれまた最終日にすべりこみで写真家の新保さんの展示へ行きました。
前にブログで書いたかもしれませんが、新保さんを知ったのは自分が働いていた東京のスタジオに撮影でいらしたのが一番最初でした。
働いていたスタジオの中でも小さめな箱だったので担当スタッフは私一人。
大体の人は自分より高身長なんですが、新保さんはさらに高くて顔見るのに首をだいぶ上げないといけなかった人、という印象を受けたのを覚えています。

その後、写真見てもらったり、ロケアシに連れてってもらったりと色々お世話になり、写真展を開催されると行けるところには見に行っていましたが、今回神戸で見るのは初めてでした。

何年か新保さんのモノクロ写真の作品を見てきましたが(そんな評論家みたいなことではありませんが)今回の神戸の写真展はものすごいパワーでのけぞりました。16枚で構成された全部が主役で、その主役だけで構成できるのも驚きです。16回かっこいいーって呟いていたような気がします。
そして、プリントもすごく綺麗でどんどんパワーアップしていました。
デジタルプリントでこんなに再現できるなんて、手焼きには勝てないよなーって思って諦めていた自分が恥ずかしい。

最終日で会場にもきていると知っていたので、行ったらおどろくかな〜って思っていたのですが「なんとなく来ると思っていた笑」と言われてしまって、読まれていたようです。会ってないのにわかるって、sns上でもわかりやすいんかいって自分であきれました。
さらには、今私が何してるかわかりにくいだろうと思って説明する気満々でいたのに「なんだかすごく好きなことをやっているよね。」と、それもお見通しでお店のことも写真のこともちゃんと見てくれていて、それに対してのことまで言ってくれて、やっぱり敵いませんでした。(敵うとは思ってませんが)

ネットで見る内容というのは、本や新聞とかと違って自分の興味あるものしか見たり聞いたりしません。検索して調べる、それ以外の情報は興味あるかなというネットが勝手に表示する広告ぐらい。
もちろん、私は広告は出してません。だから興味ある人しかこのブログもお店のことも見ないだろうしフォローしないと思うんです。
だけど、少なからず興味をもってくれていたことを知れて嬉しい出来事になりました。
自分が撮る写真とはジャンルが全然違うし、この領域を目指しているわではない。だけど、プリントも構成もシャッターのポイントも何を撮っているかということも人間全部含めてかっこいいんです。だからまた見たい、そうゆう人間にはなりたいとは思います。

ギャラリーを出て歩く足取りは軽く、人間前向きになると本当に上を向いて歩くんだと思いながら神戸の雲ひとつない青空を眺めて、写真が撮りたくなりました。会えてよかったです。

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新保勇樹(しんぼゆうき)
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